2020/02/07
※※これはテストです
本時の学習1(4, 5/ 8時間)
1) 本時のねらい
「辺の長さが全て等しく,角の大きさも全て等しい」という正多角形の意味をもとに,プログラムを使って正多角形をかく方法を考えることができる。
2) 本時の展開
1.前時の学習を振り返る。
(ア) 正多角形の性質を振り返る。
正方形、正三角形、正六角形の内角の大きさを確認する。(ワークシートを利用)
あらかじめ、正方形、正三角形、正六角形が記載されているワークシートをつかって、内角の大きさ、辺の長さが同じことを確認する。
(イ) 物さしと分度器を使って、正三角形や正方形、正六角形をかく。
円の中心の周りの角を等分する方法でかいたことを確認したのち,それとは違い,「辺の長さが全て等しく,角の大きさも全て等しい」という正多角形の意味をもとにかくことができるかを問い,実際にかかせる。
辺の数が多くなると,かくことが大変になることやきれいにかくことが難しいことを確認する。
2.コンピューター(Scratch)を使って、正方形をかく。
(ア) ねこの動きで図形をかくことができることを伝える。画面にあるどのブロックを使うと線がかけるのか話し合う。
(イ) 「ペンを下ろす」ブロックと、ねこを「80歩動かす」ブロックをクリックすることで、線がかけることを確認する。
(ウ) 「90度回す」ブロックでねこの向きが、指定した角度に変わることを確認する。
(エ) この三つのブロックをクリックすることを通して,正方形を児童に作図させる。
(オ) ブロックをつなげると続けて行うことを確認し,作図させる。
このとき,「画面を消して元に戻す」ために用意された「スタート」ボタンを使うと,元に戻ることを伝える。
1. 80歩動かす、2. 90度回す、
3. 80歩動かす、4. 90度回す、
5. 80歩動かす、6. 90度回す、
7. 80歩動かす、8. 90度回す
(カ) 手順を振り返り、同じ動きの繰り返しがあることの気づきから、画面にあるどのブロックが使えそうか話し合う。
(キ) 「4回繰り返す」ブロックの使い方を伝え,このブロックを使ったプログラムを用いて、正方形をかく。
3. 子供たち一人一人がそれぞれ試行錯誤して、正三角形や正六角形をかく。
そのままでは、ねこが一瞬で図形をかくので、動きを手がかりにできるように、「1秒待つ」ブロックを追加させる。
正三角形の作図の様子
・内角の120度を使ってかいている場合、以下のような図形が描画される。
回数が間違っているのか、角度が間違っているのか聞いた上で、角度をどう変えるとよいか問う。
・正六角形の半分ができたことを確認して、これを手がかりに正六角形のプログラムを考えさせる。
正六角形の作図の様子
・内角の120度を使ってかいている場合、以下のように正三角形を2回描画する動きになる。
正三角形ができたことを確認して、これを手がかりに正三角形のプログラムを考えさせる。
4. どのようにしたら、正三角形や正六角形をかくことができるのか話し合う。
・正六角形をかこうとしたら、正三角形になったことや、正三角形をかこうとしたら、正六角形の半分がかけたことなどを共有しあう。
・正三角形では120度を指定し,正六角形では60度を指定することでそれぞれかくことができたことを共有する。
・正三角形で指定する120度は,正三角形のどういう角度なのか,正六角形で指定する60度は正六角形のどういう角度なのか,ねこの動きを,ねこの模型を使ってワークシートで再現しながら,ペアで話し合う。
・プログラムで指定する角度は、ねこの回転する角の大きさであることを知る
ねこの模型を使って回転を再現させることで,クラス全体に共有する。
180から引くと求められることも話し合う中で確認する。
5. 正八角形や正十二角形などは、どのようなプログラムにすればよいのかを考えて、実際にかいてみる。
・正八角形の例
・正二十角形など辺の数か多くなるときは,「80歩動かす」の歩数を少なくしないといけないことなども,試行錯誤しながら考えを進める。
ワークシートを確認しながら、正三十六角形に挑戦している様子
・それぞれがかいた正多角形をプログラムとともに紹介し合う。
6. 学習のまとめと振り返りをする。
・辺の長さが等しいこと角の大きさが等しいことを使ってもかくことができた。
・「◯度回す」は、ねこが回転する角の大きさのことだった。180度から引くと求められた。
・プログラムを使うと,今までかいたことのない正三十六角形も,簡単にきれいにかくことができた。
板書計画
ワークシートの例
mblock5サンプルコード